ペットボトルのリサイクル

 ペットボトルの日本の生産量は、ジュースなどの清涼飲料用を中心に約36万トン(2000年(平成12年))になっています。
 廃棄量の増大に対応するため、1997年(平成9年)から「容器包装リサイクル法」により、ペットボトルが市町村による分別回収の対象品目となりました。
 ペットボトルを製造している事業者に対しては「再商品化(リサイクル)義務」が課され、回収・リサイクルが進められています。

 ペットボトルのリサイクルの流れは以下の様になっています。

  1. 分別して出されたペットボトルは、市町村により分別収集され、さらに中間処理(選別・圧縮・梱包(こんぽう))されて、再商品化工場へ引き渡されます。

  2. 再商品化工場で引き受けたペットボトルは、くだいて、あらって、余分なものを取り除いてから、フレーク(8mm角薄片)やペレット(米粒状)と呼ばれるPET(ペット)再生樹脂に成型されます。

  3. PET(ペット)再生樹脂は、樹脂メーカや整形メーカにおいて、繊維やシート、射出成型品の原料として使われます。

2000年度(平成12年度)のペットボトルの回収量は115,000トンリサイクル率は32%でした。(予測値)
リサイクル率の向上には、
  • 消費者による排出量の削減
  • 市町村による中間処理(選別・圧縮・梱包)施設の整備
  • 再商品化事業者による拠点の拡大、処理能力の拡大
  • 再生樹脂の使い道(ペットボトルへの再利用など)の研究
などが必要です。
   みんなでこれからもリサイクルを考えてゴミとなるモノを減らしましょう。


出 典
環境省「ごみの話」、経済産業省DATA、PETボトル協会、日本ガラスびん協会、
スチール缶リサイクル協会、アルミ缶リサイクル協会