使用済みタイヤの運命は?

 日本中、いや、世界中を自動車が走り回っているよね。
自動車は大切に乗れば長く使えるけど、どうしても交換してゴミになってしまうもの…、そう自動車のタイヤだね。
 でも、自動車の使用済みタイヤってリサイクル率が約90%以上にもなるって知ってた?

日本国内で出来る使用済みタイヤは年間1億本にもなるんだけど、使用済みのタイヤは専門の回収業者に引き取られ、一部はそのまま外国に輸出されたり、タイヤの再生工場に売られたりするんだよ。すりへった部分をけずりとって、上から新しいゴムを貼りつけたのが再生タイヤで、大型トラックなんかには、こういう再生タイヤが使われているんだよ。
再生タイヤにできないタイヤは、粉状に細かくくだかれて、床やマット、道路舗装の材料にリサイクルされるんだよ。タイヤははゴムでできているから、これを使うと、足への負担が少ない遊歩道やジョギングコースが作れるんだね。

 でも、使用済みタイヤの使い道で一番多いのは、セメント工場での燃料なんだけどね。
タイヤは、すごく良い燃料にもなるんだよ。


参考文献 講談社刊 小学生の「地球環境」大疑問100(2001年)