埋める場所がない

 ゴミの排出量は、私たちのくらしの豊かさに比例して増加してきました。
 焼却処理などにより減量化はされますが、埋め立て地(最終処分場)は限界にきています。ゴミ排出量の内訳をみると、容器包装廃棄物が大きく、素材としては、 プラスチックのウェイトが高くなっています。
ゴミはこんなに出ている
1999年度のゴミ排出量(一般廃棄物から、し尿および生活雑水を除いたもの)は、5,145万トンで、東京ドームの139杯分にも及びます。これは、1人1日あたり約1.1キログラムも排出していることになり、1人当りのゴミ処理の経費は、年間17,900円になります。

埋め立て地はパンク状態
 市町村が扱ったゴミは、5,145万トン(1999年)で、その78%は、焼却施設で燃やされます(中間処理)。焼却処理は、重量で5分の1、容量で20分の1程度に減量できるもので、この設備の整備を進めてきた日本は、世界有数の焼却率となっています。  その他の中間処理も含めて、埋め立て地にまわるゴミの量(最終処分量)は1,087万トンで全体の排出量の21%です。確保のむずかしい最終処分場の容量に比べて膨大な量で、とくに大都市圏では埋め立て地はパンク状態です。
増える、かさばる容器ゴミ
 環境白書によるゴミの年間排出量の内訳をみると、容積でも約6割、重量では約2割を 容器包装廃棄物がしめています。容器包装廃棄物は、10年間にほぼ5割増になったとみられます。その内容も使用後に洗浄して再利用できるビールビンなどのリターナブルビンが減少し、PETボトルや缶など一度限りのワンウェイ容器が増加しています。


引用文献:エコライフハンドブック2002/内閣府国民生活局(2002年)