●IPCC
「気候変動に関する政府間パネル」の略。 1988年にWMO(世界気象機関)とUNEP(国連環境計画)のもとにつくられた科学者の集まり。 温室効果ガスの大気中濃度、温度上昇の予測、気候変動によって人間社会や自然が受ける影響、対策などの最新の知見のとりまとめを行なっている。

●インタープリテーション
 インタープリテーションとは一般的に「通訳」と訳されますが、外国では「自然遺産や文化遺産を通訳すること」を表し、自然、文化、歴史(遺産)をわかりやすく人々に伝える活動のことです。そしてそれは、「解説」ではあるけれど、一方的な説明ではありません。自然などについての知識そのものを伝えるだけでなく、その裏側にある“メッセージ”を伝える行為、あるいはその技能が「インタープリテーション」です。

●インタープリター
 インタープリテーションを実施する人を「インタープリター」と呼びます。インタープリターは参加者から上手に会話を引き出し、参加者の住んでいる地域の自然や文化と比較させたり、問いかけて参加者に考えさせたりして、参加者の心と頭を動かします。つまり、参加者がメッセージに気づくように導くのがインタープリターの役割です。

●COD
COD(化学的酸素要求量(かがくてきさんそようきゅうりょう))は、水のよごれを表す指標(しひょう)のひとつです。
海と湖では、CODの環境基準(かんきょうきじゅん)が定められています。
CODとは、薬品と水の中のよごれの物質を反応させて、よごれの物質の量を計った値です。CODの値が大きいほど、水がよごれていることになります。
CODの値が5mg/l ぐらいまでが魚がすみやすいといわれています。

●CODパックテスト
 CODは、水の中によごれがどれくらいふくまれているかをしめす指標です。市販(しはん)されているパックテストを使うとかんたんに調べることができます。
パックにピンであなをあけて、水をすいこませ、よくふります。しばらく待つと水の色が変化します。変わった色によってCODの値がわかる仕組みになっています。
化学的酸素要求量(COD)
 水中の有機物を酸化剤で酸化するのに消費される酸素の量で、水質汚濁の指標の1つとなっており、湖沼・海域で環境基準値が定められている。単位はmg/l。この値が大きいほど水中の有機物は多いことになり、汚濁の程度も大きい傾向がある。酸化剤には過マンガン酸カリや重クロム酸カリを使う。

生物化学的酸素要求量(BOD)
 好気性バクテリアが、水中の有機物を酸化分解するのに必要な酸素量で、水質汚濁の指標の1つ。普通20℃において5日間に消費する量をmg/lで示す。化学的酸素要求量(COD)が海域や湖沼で用いられるのに対し、BODは河川の汚濁指標として用いられる。

●水質汚濁防止法(すいしつおだくぼうしほう)
公布=1970年 (法律第138号)
 工場や事業所から公共用水域(川や海)にすてられる水質(すいしつ)にきびしい基準(きじゅん)をもうけて、公共用水域の水質の汚染(おせん)をふせぎ、国民の健康や生活環境をまもることを目的とした法律(ほうりつ)です。
 排出基準(はいしゅつきじゅん)は国がさだめていますが、都道府県は、地方の事情によって、もっときびしい基準をさだめることもできます。もし違反(いはん)したときは、都道府県からきびしい罰則(ばっそく)や、改善命令(かいぜんめいれい)がくだされます。(『環境ことば事典C「健康とエコライフ」』大日本図書(株)発行 より)

→「水質汚濁防止法及び三重県生活環境の保全に関する条例に基づく、公共用水域への排出規制等について」
http://www.eco.pref.mie.lg.jp/earth/100150/kisei/outline.htm

●ダイオキシン
ベトナム戦争中、アメリカ軍が森林を枯らすのに使った枯葉剤(かれはざい)の 中にふくまれていたとして知られている。 もっとも、発ガン性や奇形をおこす毒性が強い化学物質のこと
●pH(ピーエイチ)
 水素イオンの濃度をあらわす記号をpHといい、酸性度をあらわします。 pH7が中性、7より大きいとアルカリ性、小さいと酸性で、pH5.6以下の雨が酸性雨です。 
 pH2は、レモン汁にあたります。

●ビオトープ[biotope]
 もともとはドイツ語の“BIO”…生き物、“TOPE”…場所 という言葉からできたもので、動物や植物が恒常的に生活できるように造成または復元された小規模な生息空間。公園の造成・河川の整備の計画などに取り入れられている。