●アサガオで知る〜大気の汚れとしくみ

アサガオの葉が黄色く変色したり、花に白い斑点がどうしてつくの?
  アサガオの葉は、高濃度の光化学オキシダントやオゾンなどの汚れた空気を気孔から吸うと、葉の表面が黄色く変色します。大気の被害を受けやすい植物には、他にも、ペチュニア、ハッカダイコン、イネ、サトイモなどがあります。

☆光化学オキシダント汚染濃度は、0.06ppm前後(現在の日本の環境基準値)から変化が現れます。


アサガオの花は、酸性雨を受けて、白色の斑点ができます。
このように、アサガオから大気の汚れや酸性雨を知ることができます。

☆白色の斑点症状は、雨の酸性度がpH4.5以下で見られます。

では、大気汚染(空気の汚れ)はどうして起きますか?
  大気汚染は、工場から排出されるイオウ酸化物や粉じんなど、自動車から排出されるチッソ酸化物などによって引き起こされます。
これらのものは地球の上空で、太陽からの紫外線を受けると光化学反応を起こし、 光化学オキシダントなどになったり、雨に溶けて酸性雨になって地上に降ってきます。また、酸性雨は、コンクリートや農作物などの被害も出たりします。


日当たりの良いところでアサガオを育てて実際に実験に挑戦してみましょう。

 観察用には、アサガオの品種(スカーレットオハラ)を植えましょう。
   【引用文献】 調べよう 学校周辺の自然と環境/学習研究社(1998年)