三重県立四日市農芸高等学校
三重県立四日市農芸高等学校
〒510-0874 三重県四日市市河原田町2847番地
TEL:(059)345-5021 FAX:(059)345-6996
 四日市農芸高等学校は、校内のいたるところに樹木や植物を見ることが出来る、緑豊かな学校です。
 また、地域の人々のための自然観察会やコケ玉教室、環境への取り組みなど、幅広く活動されております。

 さらに2002年11月にはISO14001を取得し、環境教育に積極的に取り組んでいます。

三重県立四日市農芸高等学校ホームページ
 

学校内紹介
みのりの丘
みのりの丘裏山を整地し、新たな農場が完成しました。
「昔から地元に定着していた在来種を植えて環境の回復を行う」というコンセプトのもと、造成された斜面には山桜をはじめとした6種類の樹木が植えられました。緑化は始まったばかりですが、数年後には樹木の茂った緑あふれる場所になることと思います。
風力発電・太陽光発電
風力発電、太陽光発電「みのりの丘」のシンボルとして、また新エネルギーを身近で感じてもらおうと設置されました。
風のない日でも発電できるように、太陽光パネルも設置されています。発電された電気は、照明として利用されています。
自然観察園
自然観察園2年前から作りはじめ、去年ログハウスが完成しました。
「この地域に昔からあった植物や樹木が育つ環境を作ろう」ということで、基本的にこの地域に合った植物や樹木が植えられています。また植物園のように、「1年中様々な植物や樹木がみられる場所」を目指しています。
現在は、憩いの場・植物観察の場、そして地域の人たちとの交流の拠点として活用されています。
ビオトープ
ビオトープ人工的な材料を一切使わず、その地域の素材(植物、土など)を材料に地域の植物・動物が観察できるタイプのビオトープ造りを行いました。

 環境学習の部屋「壁土たたいてビオトープ」
 環境学習の部屋「コケ玉戦士!ビオトープお助け隊。」
水耕栽培
トマト、チンゲン菜、水菜、ほうれん草、小松菜が栽培されています。水に化学肥料を溶かし、コンピュータで環境をコントロールすることで、種まきから1ヵ月半ほどで収穫できます。これは、外で栽培する場合の半分の時間です。
農薬は一切使用せず、人と環境にやさしい野菜を作っています。収穫された野菜は市場へ出荷されたり、地域の人への販売もしています。
イングリッシュガーデン
校内の一角に、「イングリッシュガーデン」があります。
ベンチやテーブルも設置されており、天気の良い日には生徒さん達がここでお弁当を食べている姿も見受けられます。
校内はこのような景観用の庭や、実習で作られた庭がいくつか点在しています。

みのりの丘通信
  「みのりの丘通信」を作成し、毎月発行しています。
  ここでは、自然観察会やコケ玉教室開催のお知らせなどをしています。
   みのりの丘通信 Vol.2(PDF形式43KB)
   みのりの丘通信 Vol.1(PDF形式72KB)

日本庭園栽培中の観葉植物シュレッダーを土に混ぜて育てている苗
自然観察園のログハウス水耕栽培の様子農場での収穫の様子

取材を終えて
 初めて四日市農芸高等学校を訪れ、とても広い敷地と開放的な雰囲気、緑の多い校内に驚きました。
 前田先生と生徒さん2人に校内を案内してもらい、その中で、「学校公園化事業」という取組みを行っており、地域のみなさんに公園のように利用してもらえる緑が溢れた憩いの場となる学校を目指しているという話を伺いました。その話を聞いてとても素晴らしい取組みだと思いました。
 取材に伺ったときには、ちょうど生産物の販売日だったので一般の人が何人も買い物に来られていました。
 私が門をくぐったときに最初に感じた、他の学校とは違う印象(緑が多く、開放的な雰囲気)は、「学校公園化事業」がうまく進んでいるということのあらわれだと思います。このような自然豊かな環境のある学校がうらやましく感じました。
 また、先生や生徒さん達には三重県環境学習情報センターで行われている講座などにも積極的に参加いただいており、環境活動への取り組みの熱心さを感じます。また、「身近な自然や環境に興味を持ってもらおう」という事で、地域の人たちを対象に自然観察会やコケ玉教室を行うなども活発に行っているということで、これからもそういった活動を続けていってもらいたいと思います。今後の更なる活躍を期待しています。

(環境学習推進員:太田)