センターからのお知らせ
令和4年度「三重県地球温暖化防止啓発ポスターコンクール」の審査結果を発表します
身近な視点から地球温暖化防止に向けてメッセージを発信し、より多くの人の関心を高めることを目的に、小・中学生を対象にポスターコンクールを実施しました。
今年度は小学生の部では、69校405人、中学生の部では、33校1,164人、合計102校から1,569人の応募がありました。
ご応募いただいたみなさま、ありがとうございます。
応募作品は、三重県立美術館の学芸員を審査員として招き、厳正に審査しました。その結果、入賞作品16点が決定しました。
<小学生の部> ※敬称略
最優秀賞(1点)
津市立養正小学校3年生
河石 夏歩(かわいし かほ)
優秀賞(2点)
四日市市立桜台小学校3年生
大薮 とあ(おおやぶ とあ)
志摩市立鵜方小学校5年生
山本 颯汰(やまもと そうた)
佳作(5点)
朝日町立朝日小学校1年生
本間 日菜(ほんま ひな)
四日市市立川島小学校1年生
矢田 修一(やだ しゅういち)
伊賀市立上野西小学校2年生
天野 築来(あまの きずく)
津市立桃園小学校4年生
須内 彩季乃(すのうち あきの)
四日市市立泊山小学校4年生
永井 佐蔵(ながい さくら)
<中学生の部> ※敬称略
最優秀賞(1点)
津市立久居東中学校3年生
青木 天吾(あおき てんご)
優秀賞(2点)
松阪市立久保中学校1年生
奥村 芽依(おくむら めい)
鈴鹿市立白鳥中学校1年生
田中 空(たなか そら)
佳作(5点)
松阪市立久保中学校2年生
今井 紅(いまい こう)
名張市立南中学校2年生
濱田 瑞希(はまだ みずき)
桑名市立多度中学校3年生
小西 晴之(こにし はるゆき)
朝日町立朝日中学校3年生
福嶋 佐和子(ふくしま さわこ)
朝日町立朝日中学校3年生
森谷 太智(もりたに たいち)
以上、入賞者のみなさま、おめでとうございます。
表彰式は3年ぶりに津市のメッセウイング・みえで開催される「みえ環境フェア2022」で表彰式を行います。
「三重県地球温暖化防止啓発ポスターコンクール」表彰式
日時:令和4年12月11日(日)10:15~10:45
〈入賞作品の展示予定〉
みえ環境フェア2022 メッセウイング・みえ 三重県津市北河路町19番地1
令和4年12月11日(日)10:00~15:00
MieMu 三重県総合博物館 津市一身田上津部田3060
令和4年12月15日(木)~令和5年1月24日(火)※年末年始・月曜日は休館日
伊勢市立伊勢図書館 伊勢市八日市場町13-35
令和5年2月1日(水)~2月8日(水)※水曜日は休館日
三重県立熊野古道センター 尾鷲市向井12-4
令和5年2月18日(土)~3月1日(水)
三重県上野森林公園 伊賀市下友生1番地
令和5年3月24日(金)~4月5日(水)
※各施設の休館日は除きます。
※展示予定は変更になる場合がありますので、三重県環境学習情報センターホームページ等でご確認ください。
★審査員(三重県立美術館学芸員)講評
近年は日本のみならず、世界各地で地球温暖化に起因する環境の変化がおこっています。
私たちの暮らしの中でも、気温の上昇による猛暑や強い台風、集中豪雨など異常気象がもたらす自然災害は身近な問題のひとつとなっています。豊かな地球環境を未来へと繋げるため、作品には一人ひとりの願いが込められたメッセージが感じられました。
今回の審査では、地球を守るためにわたしたちにできることに意識を向けさせてくれる作品を選びました。配色や構成が工夫されており、見る人の心に印象を与えるような作品が賞に輝きました。
【小学生の部】
最優秀賞の「あつい!!なんとかして」は地球温暖化をもたらす原因とそれによって地球や動物たちが危険にさらされていることを表現した作品です。工場や自動車から排出される温室効果ガスが温暖化を引き起こし、やかんに例えた地球を沸騰させ、隙間からのぞく動物たちは汗をかいてぐったりとしている様子が描かれており、深刻化した現状と向き合うことを考えさせられました。優秀賞の「温暖化 動物たちが泣いている」は、氷の上にいる動物たちが砂漠に立ち、照り輝く太陽を見つめている姿が印象的でした。動物たちはどのような表情をして空を見上げているのか、少なくとも近い未来に不安な気持ちを抱えている様子がうかがえます。また、同じく優秀賞の「出来る事から温暖化を防ごう」は、美しく澄んだ空と青い地球を大切にするため、わたしたちが身近にできる環境保全の一例を取り上げて描かれています。どちらの作品も地球をまもるために、一人ひとりが行動していかなければならない思いを起こさせてくれる作品でした。
このほか、小学生の部では地球を大切にしたい気持ちを自由な発想で表現されていました。
【中学生の部】
最優秀賞の「地球環境 汚すか守るか」は、地球環境をどのように考えるか私たちになげかけているようなメッセージ性が感じられます。青々とした地球の周りには共に地球に住む動物たちや植物が描かれており、温暖化の影響がない世界は現在ではない過去もしくは未来を想像させられます。細部までしっかりと描き込まれ、丁寧に制作されていた点も優れていました。また優秀賞の「未来の地球へつながる私たちの行動 節電、節水、リサイクル」は、色調の異なるピースをパズルのように組み合わせて表された地球が、温暖化が進むにつれて崩れるかもしれない不安な心情がうかがえるようです。同じく優秀賞の「STOP温暖化」は、地球上に鳥や動物たちが暮らしている場面が描かれ、目に見えない何かせまりくる危機に気づき周囲を見渡す動物たちからも緊張感が感じられます。どちらの作品も、温暖化防止のためにできることを日頃から実践する大切さを伝えています。
中学生の部は、絵のひとつひとつの要素と文字の配置や配色に工夫がみられ、どの作品も力強い表現で表されており、自然をまもっていかなければならない思いが伝わる作品が多くみられました。