三重県環境学習情報センター

センターからのお知らせ

2024.11.07お知らせ

令和6年度「三重県地球温暖化防止啓発ポスターコンクール」の審査結果を発表します

身近な視点から地球温暖化防止に向けてメッセージを発信し、より多くの方に関心を高めていただくことを目的として、県内の小・中学生のみなさんを対象にポスターコンクールを実施したところ、小学校59304人、中学校23574人、合計82校から878人の応募がありました。
ご応募いただいたみなさま、ありがとうございます。
応募作品は、三重県立美術館の学芸員を審査員として招き、厳正に審査しました。その結果、入賞作品16点が決定しました。

<小学生の部> ※敬称略
最優秀賞(1点)

津市立一身田小学校4年生
松本 真太郎(まつもと しんたろう)

優秀賞(2点)

伊賀市立久米小学校6年生
堀 今日(ほり このひ)

四日市市立浜田小学校2年生
野田 拓臣(のだ たくみ)


佳作(5点)

四日市市立富洲原小学校6年生
田中 あかり(たなか あかり)

津市立上野小学校3年生
堀田 勢乃(ほりた せの)

津市立桃園小学校2年生
清水 啓介(しみず けいすけ)

四日市市立富洲原小学校5年生
水谷 虹心(みずたに にこ)

志摩市立鵜方小学校5年生
山下 結衣(やました ゆい)

<中学生の部> ※敬称略
最優秀賞(1点)

桑名市立多度中学校1年生
川平 和奏 (かわひら わかな)

優秀賞(2点)

伊勢市立五十鈴中学校1年生
松本 颯(まつもと そう)

鈴鹿市立白子中学校1年生
古賀 理子(こが りこ)

佳作(5点)

四日市市立富田中学校1年生
山下 稜真(やました りょうま)

津市立久居東中学校3年生
川尻 紗新(かわしり さあら)

セントヨゼフ女子学園中学校2年生
永作 柑奈(ながさく かんな)

いなべ市立大安中学校2年生
林田 健男(はやしだ たつお)

伊勢市立五十鈴中学校3年生
岡田 桜祈(おかだ おうぎ)

以上、入賞者のみなさま、おめでとうございます。
表彰式は津市のメッセウイング・みえで開催される「みえ環境フェア2024」で表彰式を行います。

「三重県地球温暖化防止啓発ポスターコンクール」表彰式
日時:令和6年12月15日(日)10:05~10:25

〈入賞作品の展示予定〉

みえ環境フェア2024  メッセウイング・みえ 津市北河路町19番地1

令和61215日(日)10:00~15:00

三重県総合博物館(MieMu) 津市一身田上津部田3060 ※月曜休館

令和61221日(土)から令和7年1月19日(日)まで


三重県立熊野古道センター
 尾鷲市向井12-4

令和7年2月22日(土)から35日(水)まで


三重県上野森林公園
 伊賀市下友生1番地

令和7年3月19日(水)から41日(火)まで


三重県環境学習情報センター
 四日市市桜町3684-11 ※月・土曜休館

令和7416日(水)から5月6日(火・休)まで

※各施設の休館日は除きます。

※展示予定は変更になる場合がありますので、三重県環境学習情報センターホームページ等でご確認ください。

★審査員(三重県立美術館学芸員)講評

 ここ数年は、夏になるたびに「猛暑」や「酷暑」、「危険な暑さ」という言葉を耳にします。「異常」な気温上昇がすでに「通常」になりつつあります。2024年はまた、10月に入ってもなお残暑が続き、地球温暖化問題の深刻さを一層強く感じる年となりました。もはやこの問題がニュースの中のトピックにとどまらず、私たちひとりひとりの生活に直結していることを、多くの人が実感していることでしょう。今回の審査においても地球温暖化問題の緊急性を訴える作品や私たちが日常的にできることを呼びかける作品が多くみられました。その中で、ポスターとしてのわかりやすさ、インパクト、メッセージ性に注目し、各賞を選考しました。

小学生の部

 最優秀賞として選出した作品では暑さに苦しむ少女と地球が描かれています。私たちが近年感じている異常な暑さという実感を通して地球温暖化の深刻さをわかりやすく伝えています。また、「熱中症」という言葉もこの暑さの危険性をうまく伝えています。

 優秀賞に選出した「高熱です 即効薬はありません」は、緊急の問題でありながらもすぐには解決できない地球温暖化問題の難しさをよく表しています。

 一方、にこやかな表情をした地球が描かれた「CO2をみんなでへらそう」は世界全体で協力し合うことを呼びかけた作品。悲観的になりがちな啓発ポスターの中にあって、明るく希望を感じさせる作品です。

 小学生の部では全体的に自由な色遣いや大きい文字を用いた、目を引く作品が多くみられました。

中学生の部

 最優秀賞に選出した作品はスマートフォンの画面を描いたユニークな作品です。私たちの生活の一部となったスマホのイメージを使うことによって、地球温暖化問題をより身近に感じさせます。また、画面に表示されたバッテリーが0%になっている点が、この問題の緊急性をうまく表しています。

 優秀賞として選出した「地球が燃えている」と「未来のために地球を守ろう」は、いずれも地球上で実際に生じている温暖化による被害を表した作品です。前者は明暗の対比を際立たせた巧みな表現によって、後者は整えられた構図によって見る人にわかりやすくメッセージを伝えています。

 中学生の部は全体として画力が高く、モチーフや文字の配置もよく考えられているものが多い印象を受けました。

 

 

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