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環境基礎講座2021 第1回「気候危機」報告
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【日時】令和3年6月5日(土)14:00~16:00
【場所】サン・ワーク津 研修室
【テーマ・内容】気候危機「三重県地球温暖化対策総合計画」
【講師】喜多 秀樹 氏(三重県環境生活部地球温暖化対策課)
【参加人数】23人
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三重県は、2050年までに県域からの温室効果ガスの排出量ゼロをめざす「ミッションゼロ2050みえ」を2019年12月に宣言しました。これを受けて、今回の講座のテーマである「三重県地球温暖化対策総合計画」がこの3月に策定されました。
喜多さんからは、最初に、地球温暖化の現状を説明され、もしこのまま必要な対策を取らなかった場合、恐ろしい気温上昇を招く将来予測の姿を示されました。そして、国内外での地球温暖化に対する取組として、国際枠組み、ESG金融、脱炭素経営などについて紹介していただきました。また、三重県の状況として、産業部門からの排出が多いという特徴や、マイカー通勤からバスなどの公共交通機関を利用した通勤への転換を促す措置、ゼロカーボンシティとして志摩市、南伊勢町、桑名、三重広域6町(多気町・明和町・大台町・度会町・大紀町・紀北町)の取組等を説明してくださいました。そして最後に、「三重県地球温暖化対策総合計画」の概要に触れられました。
続いて、2名のコメンテーター(小林久敏さん、中村麻央さん)から、意見が述べられました。CO2にターゲットを設定し、排出ゼロに向けていると、他のリソースを使ってしまい、むしろ環境破壊などを招くことがあるのでは、との懸念などが挙げられました。また、フロアからの質疑応答では、大量生産・大量消費、24時間コンビニや食品ロス、ファストファッションなどが流行っている現代の風潮への危機感が述べられました。「三重県地球温暖化対策総合計画」では、2030年に三重県がめざす姿として、「県民一人ひとりが脱炭素に向けて行動する持続可能な社会」が挙げられています。私たち一人ひとりが何ができるのか、今後につながる機会となったことを願います。
【報告:大山】