スタッフブログ
環境基礎講座2022 第2回「新エネルギー」報告
********************************************************************************
【日時】令和4年6月11日(土)13:45~16:30
【場所】サン・ワーク津 研修室
【テーマ】地球温暖化「新エネルギー」
【講師】①第一講:和田 義美 氏(三重県雇用経済部新産業振興課)
②第二講:坂本 竜彦 氏(三重大学生物資源学研究科地球システム講座 教授)
【参加人数】①39人 ②39人
*********************************************************************************
「気候危機」は差し迫った問題であり、その原因である「地球温暖化」を食い止めるためには、CO2を多く排出するエネルギーが重要な鍵です。
第2回のテーマ「新エネルギー」では、最初に、県新産業振興課の和田さんから、新エネルギー導入に関する国や県の政策、また各新エネルギーの特徴や課題についてお話いただきました。特に最近の状況として、FIT(固定価格買取)制度からFIP(フィード・イン・プレミアム)制度への転換と、太陽光発電設備の廃棄費用積立制度についても紹介していただきました。
三重大学の坂本先生からは、自然エネルギーへの移行は、これまでの石炭火力などの単なる「代替」ではなく、小規模・分散・自立型社会へと根本的に考え方を変えるパラダイム・シフトの必要があるというお話を、分かりやすく語っていただきました。
質疑応答では、和田さんに対し、「三重県は太陽光の順位が全国的に高いという話だったが、県外からのものが多いのか?」という質問があり、6割以上は県外からであるという返答がありました。また、坂本先生に対しては、「ヨーロッパではなぜ自然エネルギーが盛んなのか?」との質問があり、「自分の問題として、自分自身が地球に対して何かしたい人が多い」と国民性の違いを挙げられ、日本では自分ごとになりにくいといった点をお話されました。
さらに、坂本先生からは受講生に対し「何かプログラムを考えて欲しい」という宿題も挙げられました。この講座を通して、自然エネルギーへの取り組みや省エネについて、行動するきっかけとなることを願います。
【報告:大山】