三重県環境学習情報センター

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2022.07.08

環境基礎講座2022 第3回「水環境」報告

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【日時】令和4626(日)13451630
【場所】 みえ県民交流センター イベント情報コーナー
【テーマ】自然・資源循環「水環境」
【講師】①第一講:国分 秀樹 氏(三重県環境生活部大気・水環境課)
   ②第二講:平賀 大蔵 氏(鳥羽市立海の博物館 館長)
【参加人数】①31人 ②31
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「地球温暖化」に引き続き、今回からのテーマは「自然・資源循環」。第3回に行いました「水環境」では、まず最初に、県大気・水環境課の国分さんから、「海岸漂着物問題」として、プラスチックごみが引き起こす海の生物への影響やマイクロプラスチックの問題について、お話いただきました。そして、「きれいで豊かな伊勢湾再生」として、三重県の水質汚濁に関わる環境基準と、「貧酸素水塊」の現象、干潟や藻場の再生が重要であることをお話くださいました。

海の博物館の館長の平賀さんからは、伊勢湾でいかに魚介類が減少しているかというショッキングな現実をお話いただきました。また、その原因として、窒素、リンなど栄養塩類の流入負荷削減による「貧栄養化」が問題であるということについてご指摘いただきました。

質疑応答では、「今まで海に流す水をきれいにすることがベストだったが、水はきれいになったが生き物がいないということか?」との質問がありました。これに対し、平賀さんは「豊かな生き物を育めるというのが大切。地球の裏側で魚を高い値で買うよりも、地元のことを知って欲しい。」と言われました。また国分さんは「化学物質や重金属は絶対に規制しなくてはならないが、窒素、リンは豊かにもなる。」と指摘されました。

伊勢湾の海がきれいなだけでなく、豊かになっていくよう、これから私たちは注視していく必要があると気づかされる機会だったのではないでしょうか。

【報告:大山】

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