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環境基礎講座2023 第4回「森林・林業」報告
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【日時】令和5年7月1日(土)13:45~16:30
【場所】サン・ワーク津
【講師】
①第一講:田村 泰彦 氏(三重県農林水産部 森林・林業経営課)
②第二講:坂 成哉 氏(三栄林産株式会社 代表取締役社長)
【参加人数】①31人 ②31人
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田村さんからは、「森林の多様なはたらきと林業の課題」というタイトルでお話いただきました。最初に森林の多面的機能についての説明があり、特に地球環境保全機能としては、二酸化炭素の吸収について、樹種別や若い時に吸収が早いという説明がありました。また適切な管理がされない森林が増えている現状や、森林の緑の循環とSDGsとの関係についてもお話されました。
「三重県の森林・林業・木材産業の現状と課題」についてのお話もあり、三重県の森林面積は37万haあり2/3は人工林とのことです。令和3年4月には「三重の木づかい条例」が施行され、木材利用の取組を推進していくため、林業従事者の育成にも力を入れていくことが重要との説明がありました。
坂さんからは、「林業と地産地消の家づくり」というタイトルで、お話しいただきました。三栄林産株式会社では地元の「三重の木」を使うことを基本に、三兄弟で製材から設計製作し、住宅から家具や雑貨まで製作販売されていらっしゃいます。三重県にたくさんある杉は財産であり、まっすぐに育つ杉が建築物には適していることの他、木育の大切さなどについてもお話しいただきました。
本社がある亀山市加太では、サステイナブルコミュニティ構想として「百年かぶとの森構想」という、地域の環境を50年、100年という長い時間で考え、未来志向の地域を創る取組みも行っていらっしゃいます。
質疑応答では、「みえ森と緑の県民税」の使われ方や、令和5年3月に完成された「みえ森林・林業アカデミー棟」についての質問がありました。田村さんからは、森林環境譲与税をを使って、学校や病院など半公共施設も含め建設を進めているという回答がありました。
私たち県民全体で森林を支え、活用する社会づくりをしていけることを願います。
【報告:大山】