三重県環境学習情報センター

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2024.07.05

環境基礎講座2024 第2回「廃棄物・資源循環」報告

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【日時】令和6年6月22日(土) 13:45~16:30
【場所】三重県総合文化センター
【演題と講師】
 第1講
  「資源循環型社会に向けた取組み」
   鈴木 俊介 氏(三重県環境生活部環境共生局資源循環推進課 課長補佐) 
 第2講
  「コープみえの廃棄物削減とサステナビリティ」
   増井 京子 氏(生活協同組合コープみえ 組織活動推進部課長)

【参加人数】第1講 39人 第2講 43人
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1講は、三重県資源循環推進課の鈴木さんの講義でした。未来に向けて、廃棄物対策をするという考えから、資源を循環させる社会を形成し、循環経済へ移行が必要です。そのための三重県の長期計画「強じんな美し国ビジョンみえ」と中期の計画「みえ元気プラン」について、説明がありました。とくに、三重県のプラスチックごみ処理の現状から、プラスチックのごみ削減が重要であることを示され、その資源循環に向けた課題や法律、取り組みが紹介されました。また、食品ロスにかかる、小売店や外食産業での取り組み、三重県食品提供システム「みえ~る」による未利用食品の有効活用などを説明されました。環境問題の発生に対する対応については、環境対策による産業振興のチャンスととらえるような発想の転換が必要です。


 
第2講は、生活協同組合コープみえの増井さんからのお話です。生活協同組合は、もともと消費者の立場で、自然環境を守ることから始まった組合です。現在も、その考え方で運営されており、環境政策は、低炭素社会の実現と循環型社会の実現、自然と共生社会の実現、環境にやさしい商品の普及という4つの柱から成り立っています。社会や地球全体への影響を考えた商品・サービスを選択するエシカル消費とエシカル消費に参加するための認証ラベルについて説明されました。食品廃棄物や食品ロスをへらす「食品リサイクルループ」の推進やプラスチックの問題への対応について生活協同組合の取り組みの紹介がありました。


 
講演の後は、たくさんの方からご質問やご意見をいただき、参加者の関心の高さがうかがえました。
資源循環型社会への取り組みは行政や企業の対策も大切です。しかし、そのサービスや商品を利用するのは私たちです。私たちは、廃棄物や資源循環に関心を持ち、自分自身の問題として考え続けなければならないと思います。

【報告:東】

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