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環境基礎講座2024 第3回「水環境」報告
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【日時】令和6年6月29日(土) 13:45~16:30
【場所】三重県総合文化センター
【演題と講師】
第1講
「伊勢湾の水環境 ~現状と課題~」
水谷 彼方 氏(三重県環境生活部環境共生局大気・水環境課 主任)
第2講
「鳥羽市海のレッドデータブックの紹介」
中村 風太 氏(鳥羽市観光商工課 主査)
岩尾 豊紀 氏(鳥羽市水産研究所 研究員)
【参加人数】第1講 45人 第2講 48人
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第1講は、伊勢湾の水環境について、三重県大気・水環境課の水谷さんの講義でした。三重県の水環境の現状と取り組みから始まり、伊勢湾の「きれいさ」と「豊かさ」の現状と課題について説明されました。伊勢湾の水質は改善されてきましたが、栄養塩濃度は低く、藻場や干潟などの生物の生息場所が減少するなど、豊かとはいえない状況です。それを改善するため、三重県は下水処理場の栄養塩類管理運転の試行や海洋ごみ対策に取り組んでいます。
第2講は、鳥羽市が作成した海のレッドデータブックについて、鳥羽市観光商工課の中村さんから、その制作事業に至る経緯と、漁業と観光を連携させた鳥羽市の取り組み、海を生かした鳥羽市の構想についてお話がありました。事業背景の説明の後、研究者である鳥羽市水村研究所の岩尾さんが、レッドデータブックの内容と鳥羽市の海の現状について、動画や写真などで説明されました。現在、鳥羽市の海のレッドデータは、国際海洋環境情報センターが運用するデータベースシステム(BISMaL)で公開されています。海洋生物の絶滅危惧情報を市レベルで取りまとめ、書籍からデータ公開まで行った事例としては他にはなく、鳥羽市が世界初です。
講演の後、たくさんの方からご質問やご意見をいただきました。私たちは、身近な伊勢湾をはじめとして、海の豊かさや恩恵に関心を持ち、 これからの地球環境を考えていかなければならないと思います。
【報告:東】